【石川県金沢市・観光】文化の魅力満載の観光スポットを紹介
こんにちは。
この記事では、私が日を跨いでおよそ丸一日で金沢市とその周辺を観光した経験をもとに、ド定番の観光スポットや思いがけず出会った素敵なお店などを紹介します!!
訪問日は、2021年10月です。
①21世紀美術館
*作品が映った写真は著作権の関係で使いにくいため、実際の様子は美術館のホームページやその他でご覧になっていただければと思います...!
概要
21世紀美術館は、2004年に誕生し、「開かれた美術館」そして「サステナビリティ(持続可能性)」を大きなコンセプトとして掲げています。
現代アートを民衆に「開き」、国内外含む多様な人々に「開き」、未来への可能性を「開き」、そして金沢のまちに「開かれている」、そんな美術館を目指されているそうです。
そしてアートを通じてこの美術館で感じた思い、記憶は人々の中で生き続ける。来館者は美術館と金沢のまちを訪れることで経済の循環も生まれる。
とても理想的かつ現実的な、素敵なコンセプトだと私は感じました。
美術館の構造
館内は、展覧会ゾーンと交流ゾーンに分かれています。
展覧会ゾーンは有料で、14の展示室が存在し、交流ゾーンは無料で「来館者の多様なニーズに応え出逢いと交流の場を創出するゾーン」とのことです(フロアマップ)。
年間を通じて多彩なプログラムがあり、リピーターにとっても飽きることがありませんね。
ちなみに恒久展示は、のちに紹介するレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」や、ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」など9展示です。
この二つは大変印象的でした。
話題の展示
21世紀美術館は、美術館でありながら若い方達にも大変人気のスポットで、インスタグラムで調べてみても関連する投稿が溢れています。なぜでしょうか。
それは、作品を「体感」できるこの美術館の特色にあると思われます。
それの最たるものがレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」。
地上から見ればプールにしか見えないのですが、実は水面の下は部屋になっていて、階下の展示室から中に入れるというものです。
地上から見るプールの様相とプールの「中」から見る様相の違いを楽しむことができます。
そもそもプールの中にいる感覚というものが新鮮でした。
色合いも大変綺麗なので、インスタ映え間違いなし、ということで若者も殺到するのですね。
多様な人々に「開かれた」美術館を象徴しています。
一点注意があり、この展示は大変混雑するので予約制になっており、あらかじめ受付をしておく必要があるということです。
しかし、LINEで順番を確認できるサービスがあるので、順番が来るまで他の展示を見て過ごすことができます。
「美術作品を鑑賞する」というハードルを取っ払いつつもしっかりと心に働きかけてくるような作品を揃えている、そんな印象でした。ぜひぜひ訪れてください。
②兼六園
基本情報
「廻遊式」の庭園であり、内部を歩きながら池や茶屋、築山に立ち寄ることができ、間近で手の込んだ草木を鑑賞することができます。
加賀百万石で知られる加賀藩の藩主が、江戸時代から大切に作り上げてきたもので、大変歴史のある庭園でもあります。
兼六園の六勝
『六勝とは、[宏大(こうだい)][幽邃(ゆうすい)][人力(じんりょく)][蒼古(そうこ)][水泉(すいせん)][眺望(ちょうぼう)]のこと』
とあり、公式HPにはそれぞれの説明があります。
中でも「水泉」と「眺望」が兼六園ならではのものといいます。渓谷など低いところを流れる水を目の前にしながら山や砂丘を眺めることができるという、自然界では味わえない光景を体験することができます。
③金沢駅
言わずと知れた金沢駅です。
駅前にある高さ13.7mと圧巻のオブジェ(鼓門というらしい)は大変有名で、あまりにも壮大で訪れた人々は見上げずにはいられません。
みなさんが見上げながら歩くので前方注意?しなければいけないかもしれませんね(笑)。
なんと世界で最も美しい駅14駅のうちの一つに数えられているそうです!
日没から24:00まで行われるライトアップも大変綺麗です。
観光協会のサイトによると『正時(毎時00分)ごとに2分間加賀五彩(えんじ、藍、草、黄土、古代紫)をイメージした光で曜日ごとに異なる色でライトアップされます』とのことです。
他にも天井の造りや中央エスカレーターも大変デザイン性が高く見どころですので、鉄道で金沢に行くわけでなくても、絶対に訪れるべきスポットだと言えます!
www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp
④近江町市場
近江町市場は、約300年もの間金沢の台所として市民に愛され続けている市場です。日本海で獲れた新鮮な魚介を楽しむことができるとても大規模な市場です。
公式サイトによると、なんと魚介に限らず野菜や果物、生肉に至るまで合わせて170もの店舗が連なっているそうです。
実際私は近江町市場を散策しましたが、入り口に帰ってくるのに相当苦労しました。広すぎて(笑)。
市場のマップをご覧いただければその規模の大きさが分かると思います。
さて大きなホタテに心を奪われて衝動食いしたところで昼食にはちょうど良いお時間。
Webサイトで調べると、この市場には魚介を扱うおすすめのお店がたくさん紹介されていました。
その中で、直感で私が選んだのは、「近江海鮮丼屋ひら井 いちば館店」です。
新鮮なお刺身がふんだんに使われているだけあって、ややお値段は張りますが、金沢まで来てお魚に渋っているのはもったいない!大変おいしかったので、近江町市場に来たらぜひご賞味ください。
⑤ひがし茶屋街
ひがし茶屋街は国の重要伝統的建造物群保存地区と位置付けられた、金沢文化を象徴する街並みが残る場所です。
セレクトショップや町屋カフェ、格式高い割烹のお店などが軒をつらね、歩くだけでタイムスリップしたような感覚になります。
女性の観光客には着物を着付けして街並みを歩く方も多く、大変風情がありました。
昼食は先述の近江町市場で済ませていたので、私が立ち寄ったのは「金沢プリン本舗」です。
金沢で加賀百万石の頃より伝わる金箔産業にちなみ、ソフトクリームには金箔がかかっていて見た目も味もゴージャスでした。
品名は「プリンあらど〜も」です。内容はもちろん、メニューにこんなセンスある品名が書いてあったら注文するしかないでしょう...。
その他にも上記のリンク先にはひがし茶屋街にあるお店の数々が紹介されています。
ぜひ参考にしてみてください。
⑥金沢の名物グルメ
金沢の名物といえば、これまで出てきたものには金箔や新鮮なお魚がありましたが、もっと特徴的な名物として、「ハントンライス」が挙げられます。
ハントンライスとは、ハンガリーの「ハン」にフランス語でマグロを意味する「トン」が付いた造語です。
ケチャップで味付けしたバターライスにオムライス同様卵が巻かれ、その上に魚のフライが乗っているいかにもソウルフードといった感じの迫力満点の料理です。
フライは語源通りマグロだったり白身魚だったりお店によってアレンジがあるそうです。
私が訪れたのは、1957年に創業の老舗洋食屋さん「グリルオーツカ」さんです。
他の口コミを見る限り、そして自分の舌を信じる限り、ハントンライスならまずここで食べるべき、といっても過言ではないでしょう。
昔ながらの洋食屋さんの雰囲気が残る内装、どこか懐かしいアルミの銀皿の上に典型的なオムライスの形をした料理、これらが食べる者をノスタルジックな気持ちにさせます(厳密にはオムライスではありませんが笑)。
⑦ちょっと離れた名所
金沢市からは少し離れますが、他にも周辺には有名観光スポットである「千里浜海岸」や加賀・山代・山中と温泉街が南北に連なるエリアがあります。
千里浜海岸は車でこの辺りを訪れる方には絶対に立ち寄ってほしいポイントで、なんといっても車に乗ったまま水際ギリギリまで浜辺をドライブすることができるのが特徴です。
山中温泉郷は、個人的にはこれまで訪れてきた温泉地の中でトップレベルに気に入っている温泉地です。こちらは山中温泉だけで特集を組んであるので、ぜひそれも見ていただければと思います。
以上、金沢の街とその周辺の観光地を紹介させていただきました。
紹介したお店、場所以外にも素敵なところはたくさんありますが、「これだけ抑えておけば金沢観光で後悔しない!!!」ということをコンセプトにしましたので、参考になれば幸いです。