【石川県】【絶景温泉】山中温泉郷で最高の宿と素敵な出会いがあった。
温泉旅館と言えば、何をイメージしますか。
温泉に浸かって身も心もほぐす、、浴衣を着て美味しいお食事をいただく、、温泉街を散策する、、自然を感じる、、。
などなど思い浮かぶのではないでしょうか。
その全てを満喫できるのがココ、山中温泉郷です。
実際に訪れた時のお話と山中温泉郷の魅力を書きたくって、読んでくださっているあなたをこの場所へ引き込むのが私の使命だと思っています(笑)。
目次
①山中温泉郷とはどんなところ?
山中温泉の公式ホームページを参照していくつか抜粋させていただき、山中温泉についてまずは整理したいと思います。
- 歴史…山中温泉は1300年の歴史を持ちます。奈良時代に行基という僧(日本史の授業で習ったことがある!!)がこの地に祠を作ってそこに薬師仏を祀り、温泉のお守りとしたそうです。元禄時代には、俳諧で有名な松尾芭蕉が奥の細道の途中で立ち寄り、有馬温泉・草津温泉と並ぶ三名湯ともうたったようです。
- 食…『冬のズワイガニや香箱ガニ、ブリや甘エビに代表される日本海の幸を堪能できる温泉地です』とのことです。文字だけでも食欲がそそられてしまいます。のちに紹介する、私が宿泊したお宿の食事でも海の幸がふんだんに使われていましたね。
②山中温泉の名所 「鶴仙渓」ってなに?
歴史と趣のあるこの山中温泉ですが、実際にどんな見どころがあるのでしょうか。
山中温泉の公式ホームページで、マップがダウンロードできます(山中温泉 お散歩マップ)。
a.温泉街の街並み
1300年の歴史を持つ温泉街というだけあって、大通りである「ゆげ街道」沿いには歴史を感じる建物が軒を連ねており、所々にお店があったり温泉宿があったりして、とても賑わっています。(ゆげ街道のお店紹介)
落ち着いた街並みでありながら、目を引く建物やお店がたくさんあってなかなか前に進めない!!(いい意味で)という印象でした。
実際に訪れたお店で言いますと、「肉のいづみや」さんの手造りコロッケや、食べ歩きの店「カナモリ」さんのきんとんパイがお散歩の腹ごしらえにちょうど良くて美味しくて忘れられません。
食べログのリンクを貼り付けておきます。
それと個人的には「10割そば 彩桂庵」もマークしていました。お客さんが並んでいて名店間違いなしの雰囲気だったのですが時間が合わなくて当時は行けず...。
行かなくても分かる美味しいヤツやん!
b.鶴仙渓の「あやとりはし」と「川床」について
山中温泉郷には、大聖寺川という川に沿って鶴仙渓という美しい渓谷があります。
およそ1.3km続く趣のある遊歩道が整備されており、川のせせらぎと木々の緑を体全体で感じることができる空間になっています。
また、『松尾芭蕉を祀った芭蕉堂や、書院造りの武家屋敷に九谷焼や尾形光琳の作品を展示した「無限庵」』(鶴仙渓【公式】加賀温泉郷 参照)があり、この地の文化を体験できる場所ともなっています。
そして私が実際に訪れたイチオシのスポットは、「あやとりはし」と「鶴仙渓 川床」です。
あやとりはしとは、とても複雑な骨組みと形状をした、大聖寺川にかかる橋です。
朝は川と渓谷と木々を一望できる絶景スポットで、夜はライトアップされて幻想的な雰囲気を味わえる場所に変わります。距離も200mほどはあり、同じ橋の上でもさまざまな景色を楽しむことができます。
鶴仙渓・川床とは、その名の通り鶴仙渓の遊歩道の途中の川床にある、カフェのことです。
ただのカフェではなく、大聖寺川を間近にみながら風情あるお座敷で食事を楽しむことができる珍しいスポットです。
唯一天候に左右される点だけがネックですが、それ以外は山中温泉郷の景色と食を同時に楽しめる場所として外せない場所です。
私は加賀棒茶付きのスイーツセット「川床セット」を注文しました。スイーツには川床ロールを選択。清々しい環境と上品な甘さとそれを引き立てるお茶の組み合わせがたまりませんでしたね。
c.総湯・菊の湯
この地を愛した松尾芭蕉の句から生まれた「菊の湯」という名を持つ山中温泉の原点となる温泉です。
女湯と男湯が隣接する別棟に分かれているのが特徴で、それぞれが温泉として十分すぎるほどの存在感を放っています。
この場所はまさに山中温泉の中心で、上で紹介した山中温泉の文化が集約されている場所でもあります。
女湯の隣には山中座があり、山中漆器で作られた天井が美しいロビーがあったり、土日祝は舞妓さんたちによる「山中節」を中心とした唄と舞が披露されます。
入浴料も大人460円と破格のお値段。
温泉だけでなく、文化にも興味のある方なら絶対に外せない場所です。
③秘境「お花見久兵衛」さんに宿泊してみて
温泉郷の中でも若干奥まったところにあり、正直言うと始めはそんなに期待はしていませんでした。部屋からいい景色が見られればいいな、というくらいの気持ちで。
このお宿は、そんな考えを180°、いや540°、720°くらいグルングルン覆してきました。
この記事、実はこのお宿の素晴らしさを伝えたかったのがきっかけで書き始めたくらいです(笑)。
順に紹介していきます。
a.ウェルカムサービス
チェックインするとまず、珍しいことにフロントではなくロビーの椅子に座ってお宿について説明を受けます。
足腰くたびれた旅行客にとってささやかな気遣いが嬉しい。
そしてしばらくくつろいでいると、お宿自慢のウェルカムサービス「久兵衛団子と桜湯」を出してくださります。久兵衛団子は可愛らしい形をしたみたらし団子で、桜湯は桜の風味がするお湯です。どちらも美味しくて疲れた体に染み渡ります。
チェックインの時間がただの手続きでなくひとつの嗜みとなっていることにとても感動したことを覚えています。
もう一つ、ささやかな楽しみですが、無料で煎餅焼き体験ができます。
宿泊客であれば、指定の時間までであればいつでも専用コーナーに行くとせんべいセットがもらえるとのことで、もちろん行きました。
網焼きでなんだか風情があって、素敵な時間でした...。
b.美しすぎる客室
ウェルカムサービスで心を掴まれた私は客室に向かいます。
実はこの日、コロナ禍での営業中断から再開されてすぐでまだお客さんが戻りきっていない時期でして、チェックインの時に「空いているので部屋のグレードを一つ上げさせていただきます」と嬉しいお話を聞いていました。
一体どんなお部屋かと気になりつつお部屋の扉を開けると、グレードアップの真の意味を知らされることになります。
初めの感想は、「なんじゃこりゃ!!!」ですね。
統一感のある内装に落ち着いた照明、デザイン性の高い壁に外の自然が一望できる窓、そして広さ。偉そうな言い方にはなりますが、このお宿のセンスが凝縮された空間がそこにありました。
(いい意味で、グレードアップしなくても素晴らしいお部屋だったに違いない)
c.内観も景色も使い勝手も最高の貸切温泉
山中温泉郷ですから、旅館もやはり温泉が気になるところ。
「お花見久兵衛」では、大浴場に加えて3つの無料貸切風呂があります。
宿のホームページにも書いてありましたが、大浴場は景色を楽しむというより体や頭を洗うのに最適なつくりとなっています。もちろん大変清潔感のある上品な内装で綺麗です。
貸切風呂はこの宿のメインとも言えます。フロントのあるロビーを出て湯回廊を50mほど歩く
とその先に貸切風呂のある棟が。
3つとも少しずつ趣向が異なっていて飽きることはなく、それぞれが目の前に自然の絶景をたずさえた造りになっており、何時間でも過ごしていたくなります。
(というお客さんで溢れてしまうため、ロビーに予約管理ボードがあって、希望の時間に名前を書いて予約しておく必要があります)
温泉の写真はモラル上撮影できなかったため、ホームページをご覧ください(お花見久兵衛 お風呂のご案内)
d.絶品のお食事と最高のサービス
温泉旅館として外せないお食事の方はどうでしょうか。
当時頂いた夕食のお品書きと写真、朝食の写真を貼っておきます。
結論から言うと、味もボリュームも大満足!!でした。
言葉で形容しがたいですが、一つ一つ作り込まれている感じがしました。
ボリュームが充実しすぎてて連れの者は食べきれなくなってしまったのですが、残ったご飯をおにぎりにして部屋に持ち帰らせていただけるというサービスも。
そしてそろそろ退席しようかと考えていた矢先、徐に係の方が大きなお皿を持ってきます。
全く心当たりがなく不思議がっている私の目の前に現れたのはお皿いっぱいに盛り付けられたスイーツ!!
「営業再開の記念としてお客様にサービスさせていただいております」とのこと(つまり現在は無いサービスだと思われます)。
いったいこの宿はどれだけサービスをしたら気が済むんだ。本当に。
まとめ
ここまで山中温泉郷と実際に泊まった旅館の素晴らしさを語ってきました。
- 自然がスゴイ
- 歴史がスゴイ
- 温泉がスゴイ
- 食がスゴイ
- 人がステキ
これが山中温泉郷で感じた全てです。
ぜひ足を運んでみてください。